店舗型ビジネスで値上げをすると、まず大前提、お客さんは減ります。
しかし、お客さんの質が良くなったり、今までより少ない労力で利益を出せたりと、良いことも沢山あります。
利益を考える基本はぜひこの記事を参考にしてください。
→ 超基本の公式を意識して集客を考える方法
今回は値上げをするときに、こんなやり方をすると失敗してまう!という3つのポイントをお伝えします。
もくじ
値上げでこれをやったらダメ!
さっそくですが、この失敗するやり方を避ければ、値上げはかなり高い確率でうまくいく!というポイントをお伝えします。
【1】いきなり値上げ・予告なし
これは考えればわかるし、まずあなたもやらないと思いますが、絶対にやったらいけません。
基準としては2〜3ヶ月前から告知を初めることをお勧めしますが、最低でも6週間前から告知しましょう。
「気が引けちゃうから…」なんて理由で告知していないと、思いっきりクレームを受けることになります。これだけは絶対にダメです!簡単に悪いウワサ・口コミが広がっていまいます。
告知の方法は
- 口頭で伝える
- ニュースレター
- お店のあらゆる場所
といった感じで「ちょっとやりすぎかな?」と思うぐらい告知してもらうのがちょうどいいです。
【2】稼働率を無視する
稼働率とは、簡単に言えば『あなたがどれぐらい忙しいか?』ということです。
例えば、
あなたがフル稼働した時、一月にMAX500人対応できたとして、5月は250人対応したとします。だとしたら、稼働率50%ですよね。
こんな感じで稼働率を考えてもらって、稼働率が70〜80%なら値上げしでも大丈夫です。逆に稼働率30%以下だと、正直かなり厳しいです。
値上げをすると2〜3割はお客さんが減ると思います。
稼働率30%以下から値上げをして、稼働率が20%以下になってくると、収入面でかなり不安になり、気持ちの余裕がなくなってしまいます。この状態から稼働率を上げていくのはかなりしんどいです。
稼働率70〜80%で値上げをすると、おそらく稼働率50〜60%に下がります。
そしたら、そこからまた稼働率70〜80%を目指していくといいです。
そのために、新規集客のノウハウを使ったりして、新しいお客さんを集めていきましょう。
【3】感覚で値上げする
「値上げする」となると、なぜかほとんどの経営者さんは、自分の感覚で値上げしてしまいます。
- 周りのお店が…
- 業界の平均が…
- なんとなく…
こんな感じの理由が多いです。
しかし、ちゃんと値上げする価格は考えて決めましょう。
今からよくある2つの感覚的な値上げとその対処法をお伝えします。
【感覚的値上げ1】中途半端に値上げしてしまう
「値上げ前」と『値上げ後』を比較した時に、全体の利益が『値上げ後』の方が「値上げ前」のよりも、20%は上がるように計算して価格を決めていきましょう。
この計算をして価格を決めると、中途半端な値上げを防ぐことができるし、稼働率も大きく落とすことなく値上げすることができます。
【感覚的値上げ2】値上げしすぎてしまう
ほとんどの経営者さんが「値上げはこわい」という感覚を持たれていますが稀に思い切って値上げをしすぎてしまう経営者さんがいます。
そのメンタルはとても素晴らしいのですが、「上げすぎ」は当然良くないです。
しかし、価格を「上げすぎかどうか?」を見極める簡単な方法があります。
それは、「値上げを告知している期間中に来店してくれた新規のお客さんは、新規の値上げ料金で対応する」というやり方です。
このやり方でテストしてみて、新規の人が順調に増えれば価格としては問題ありません。逆に新規の人が全然来ないとなれば、少し価格を考え直しましょう。
まとめ
値上げをするときにやってないけない3つ
- 【1】いきなり値上げ・予告なし
- 【2】稼働率を無視する
- 【3】感覚で値上げする
この3つのポイントに気をつけて値上げをすれば、かなり高い確率で値上げできます。
あなたも値上げを考えたときには、ぜひ参考にしてみてください。
ps.
+α【メニューの変更】
あまりにも代わり映えのしないメニューのままだと、違和感・不信感を感じてしまうお客さんも中にはいます。万が一そう言ったお客さんが多い場合は「メニューを少し変える」または「メニューに変化がないのに値上げをする理由」をしっかりお伝えしましょう。
これを伝えるタイミングはもちろん「2〜3ヶ月前から」が理想的です。