O2Oマーケティングという言葉ご存知でしょうか?
「O2O」これは『Online to Offline (オンラインtoオフライン)』の略で、
Online(オンライン)= インターネット上 から Offline(オフライン)リアルの店頭などへお客さんを誘導して商品・サービスの購入を促したり、ファンを作っていったりするマーケティングのことをいいます。
個人事業主や小さな規模のビジネスならば、このO2Oマーケティングは非常に効果的なので、ぜひ実践して欲しいマーケティングになります。
まぁ、「O2O」なんてわかりにくい言い方をしていますが、この『オンラインからオフラインへ』という流れは今の時代あたり前になってきています。
逆に言えば、このO2Oが実践できていないとビジネスとしては「苦しくなる可能性が高い」ということです。
もくじ
O2Oは消費者にとって日常的
突然ですが、少し想像してみてください。
あなたはド田舎出身。たまたま仕事の出張で大都市「東京」に来ました。そんな状況の中、ちょっと時間ができた昼休み。せっかく東京に来たし、うまいラーメン食べたいな!
そう思ったとします。
この状況ならまず、スマホやタブレットで「東京 ラーメン」などと検索して、まずはお店を探しませんか?
そして
・ラーメン(商品)の種類
・お店の場所
・ラーメンの値段
・お店の営業時間
などをチェックしますよね。
そこで、「よし!ここにしよう。」と思ったら、実際にそのお店に行く。
いかがでしたか?
何か違和感を感じましたか?
おそらく、特別な違和感は感じなかったと思います。
むしろ「普通のこと」のように感じませんでしたか?
「あたり前の行動」を理解しよう
今あなたに少し想像していただいた流れが「O2O」なのです。
『検索して、確認して、実際の店舗に行く』
スマホやタブレットの登場によって、インターネットが身近な存在になったからこそ「ネットから店舗へ」という流れを作ることは非常に重要です。「オンとオフ」をつなぐ「O2O」という考えかた、実際の仕組み作りは今や欠かすことができません。
しかしここで改めて意識して欲しいポイントがあります。
それは「オフラインでのマーケティング」の重要性です。ホームページやブログなど、インターネット上でのマーケティングの重要性が注目されやすいですが、「オフライン」でのマーケティングも非常に大切です。
「なぜそんなあたり前のことを言うのか?」というと、それは「O2O」の抱える問題点と関係があるからです。
O2Oマーケティングの問題点
ラーメンのように飲食店の場合は、お客さんは素直に「O2O」の流れをたどってくれることがほとんどですが、これが例えば「本屋」だったら、お客さんは素直に「O2O」の流れに沿って行動してくれるでしょうか?
どうゆうことかというと、あなたはこんな行動とったことありませんか?
「リアル店舗で値段や実際の商品を確認して、後からネットで買う」
本に限らず、電化製品や日用品、洋服など、あらゆるものが今はインターネットから買うことができます。そして多くの場合、インターネットで買ったほうが安かったりします。
「O2O」の課題・問題点はここにあります。
せっかく店舗に来てもらっても、実はお客さんはショールーム感覚でお店に来ていたりします。そんなショールーム感覚の強いお客さんに、その場で商品を購入してもらうのは結構大変ですよね。
だからこそ、リアル店舗で買う理由が必要になります。リアル店舗でしかできないサービスや特典、お客さんへの対応を考え、マーケティングしていく必要があります。
消費者にとって「O2O」があたり前になったからこそ、「オンラインとオフライン」それぞれの役割をよく考える必要があります。
まとめ
- 「O2Oマーケティング」とは『Online to Offline (オンラインtoオフライン)』の略で、インターネットからリアル店舗への流れをマーケティングすること。
- 「O2O」は消費者にとって今やあたり前の行動になったが、だからこそ、「オンラインとオフライン」の役割を考えることの重要性が増している。
あなたも「O2O」の流れ、「オンラインとオフライン」の役割を自分のビジネスに置き換えて考えてみてください。
『実店舗を完全にショールームとしてわりきってしまい、販売はインターネットで行う』というビジネスモデルも出てきています。
こうすることで人件費など、必要な経費をかなり抑えられますからね。
「O2O」が重要なことに変わりありませんが、常にいろんな状況を想定して、ビジネスを進めることが非常に重要ですよね。