コピーライターなら、決して忘れてはいけないコピーの原則があります。それは「誰に向けて文章を書くのか?」を明確にすることです。
「これって誰に向けて書いたの?」と思われてしまう文章はNGということ。『誰』を明確にするために作るのがペルソナです。
ペルソナとは、あなたにとっての理想のお客様像。『こんな人が自分のお客様になって欲しい』という人物像のことです。
ここでは具体的なペルソナ設定の方法をご紹介します。コピー書くときは、ここで紹介する方法を参考にしてペルソナ設定をしてみてください。
もくじ
【確認しておこう】ペルソナって何?
ペルソナ=理想のお客様像。
これがどこでも言われていることですし、一番理解しやすい定義だと思います。
でも1つだけ注意点があります。それは「理想のお客様=自分にとって都合のいいお客様」と考えないように注意すること。
あなたの商品やサービスの価値(ベネフィット)を本当にいいものだと感じてくれる人をペルソナとして設定していきましょう。
別の言い方をすれば、あなたの価値観や人生観に共感してくれる人をペルソナにすることが大事です。
「ペルソナ=あなたの商品・サービスを何でもかんでも買ってくれる都合のいい人」ではないということ。
長期的にお客様とイイ関係を続けるためにも、ペルソナに対する考え方を間違えないようにしてください。
ペルソナ設定に欠かせない5つのStep
ペルソナ設定の前に、ペルソナ設定の全体像をご紹介しておきます。ちょっと細かい考え方もしれませんが、大事な内容なので覚えておいてくださいね。
ペルソナ設定の全体像
Step1.お客様をセグメントに分ける
Step2.ターゲッティングしてターゲットを決める
Step3.仮のペルソナを設定する
Step4.ペルソナについてリサーチをする
Step5.ペルソナを設定を完了させる
Step1.お客様をセグメントに分ける
セグメント分けする理由は、セグメントごとのお客様によって、求めている価値(ベネフィット)が違うからです。
人それぞれ求めているものが違うので、伝えるメッセージも変わってきます。
セグメント分けすることを「セグメンテーション」と言います。セグメンテーションとは、あなたがビジネスをする業種・業界にいる見込み客を、何らかの基準で区分することです。
例えば、性別で区分する なら、「男性」「女性」という区分けができますよね。 年齢で区分する なら「10代」「20代」「30代」という感じで区分できます。
もしあなたのクライアントさんが売上に悩んでいるなら、こんな感じの基準でセグメント分けすることもできますよね。
- 集客(客数)で困っている
- 商品の単価で困っている
- リピート率(購入頻度)で困っている
たったこれだけの区分でも、伝えるメッセージはガラッと変わってきます。なので、コピーを書くときはしっかりセグメント分けを実施しましょう。
セグメント分けの基準 | |
性別 | 男性・女性 |
年齢 | 10代・20代・30代 etc |
住所 | 〇〇県・〇〇市・〇〇駅利用者 etc |
抱えている悩み | 〇〇を知りたい・行きたい・したい・買いたい |
達成したい目標 | 売上〇〇円欲しい・起業したい etc |
Step2.ターゲッティングしてターゲットを決める
ターゲッティングでは、セグメント分けをしたお客様の中から「自分がメッセージを届ける相手」を決めます。
「このセグメントにメッセージを書く!」と狙いを定めるようなイメージですね。
- 集客(客数)で困っている
- 商品の単価で困っている
- リピート率(購入頻度)で困っている
3つのセグメントのうち、「集客(客数)で困っている」にメッセージを書くと決めるのがターゲッティングです。
「セグメント分けして、ターゲットを決める」というのは、常に1つの流れとして覚えておきましょう。
ターゲッティングのポイント
ターゲッティングするときは、次のポイントをおさえておきましょう。
ちゃんとビジネスできる市場(マーケット)がある?
簡単にいえば「ビジネスが成り立つかどうか?」ということです。もしお客様が1人しかいないような市場なら、そもそもビジネスになりませんよね。
「ライバルがいるかどうか?」「WEB広告が出稿されているかどうか?」をチェックしておきましょう。
もしどちらも見つけることができなかったら、その市場はビジネスにならない可能性が高いです。
どうしてもターゲットが決まらないときは、19の質問を使ってみてください。
Step3.仮のペルソナを設定する
ターゲッティングができたら、「じゃあそれはどんな人なのか?」を具体的に考えていきます。
あなたの見込み客(商品・サービスを購入する可能性がある人)を考え、ペルソナになる人物像を構築していく最初の段階です。
まずは仮(かり)でいいので、ペルソナを考えていきましょう。
オススメのペルソナ設定方法
ペルソナを考えていくときにオススメなのが「実在する人物」をペルソナにすることです。シンプルにこんな感じで設定してみてください。
実在する人物をペルソナにするコツ
もしあなたにクライアントがいるなら、そのクライアントの中から「この人が一番理想的」という人をペルソナとして設定する。
もしまだクライアントがいないなら、あなたの周りの人で商品・サービスを買ってくれそうな人をペルソナにする。
Step4.ペルソナについてリサーチをする
仮設定したペルソナ像を具体化していくために、ペルソナについてリサーチしていきましょう。主なリサーチする項目は次の3つです。
- ペルソナの抱える「思い込み・常識」
- ペルソナの抱える「悩み・不安・願望」
- ペルソナの抱える「感情・気持ち」
この3項目はBDF(Belief・Desire・Feeling)と呼ばれる大事なポイントになります。この3つを仮のペルソナに設定した実際の人物から、直接ヒアリングして聞き出してください。
BDF以外のリサーチは、『リサーチ入門ガイド』をみながら、実際に手と頭を動かして、リサーチを実践してみてください。習うより慣れることがとっても大事です。
Step5.ペルソナ設定を完了させる
手順4でリサーチした情報を使って、ペルソナの具体的な人物像を完成させていきましょう。
もしよかったら、ペルソナ設定シートをご活用ください。下のボタンから、登録不要で今すぐダウンロードして使えます。ぜひご活用ください。
さいごに
コピーライターとして活動していれば、様々なメディアで文章を書く機会があると思います。
ブログ、メルマガ、ランディグページ、セールスレター、チラシ、DM、などなど。
どんなメディアでコピーを書くときも、『誰に向けて書くのか?』これを忘れないようにしてくださいね。
そして、『誰』を明確にするためにペルソナ設定をしっかり実践してみてください。