Aさんと打ち合わせをした時のこと。彼は折込チラシやポスティングで新規客を呼び込みたいと思い、チラシを作成しています。だいぶ形が完成してきたというので、実際にどんなチラシができたのか確認させてもらいました。すると…
『どうですか?』
Aさんは前回の折込チラシが相当反応が悪かったので、”今回は成功させたい”という意気込みが強いです。そのためか、すごく不安そうに聞いてきました…
そのチラシはまだ、リリースはされていない。
まぁ極論、コピーなんて実際に配るまでは反応率なんてわからない。しかし、最低限必要なポイントは存在します。今回、そのポイントは押さえてあるので、前回よりは成果が見込めると私は考えました。しかし…
もくじ
チラシに感じる違和感…
もう一度そのチラシを良く見直して、私の率直な印象をお伝えしました。
「う〜ん…、この最初の出だしの部分、何かうさん臭い気がしますね。中身が無いように感じちゃいます。」
Aさんは『えっ〜、そうなんだ…』みたいなどこか納得のいかない反応でした。
恐らくそのマーケットを知っている人が見たら伝わる表現だったり、内容だったりするので、私が読むぶんには、言いたいことは伝わってきます。それに本人も、当然マーケットを知っている側の人間なので、読んでいて違和感を感じないです。
しかし、ペルソナから考えても、今回、新規客を狙うことを考えても、このチラシを読んでくれる人はマーケットを知らない人がほとんどです。
この「マーケットを知らない人」が読んだときが、このケースでは大事な視点になります。
何かうさん臭い、中身がない
これは簡単に言うと「〇〇で楽して儲かりますよ」のようなタイプのチラシ広告をいいます。
これはコピーライティングを学んで実践すると、一番最初にやってしまう間違いでもあります。コピーを学んですぐの頃、初心者のほとんどは、コピーライティングの「心理テクニックを使って、何とかしよう!」というコピーをよく書いてしまう傾向があります。
しかし、結局それではうさん臭いチラシ広告になってしまいます。この間違いを克服できれば、とてもいい売れるチラシが書けることが多い。しかし、この間違いを放置したままでいれば、チラシはずっとうさん臭いままなのです。
コピーライティング ≠ あおること
コピー初心者が最もよくやってしまう間違いは、お客さんをあおるようなコピーを書いてしまうことです。『商品の内容を誇大広告する技術=コピーライティング』みたいな勘違いがどこかにあります。
本当によくある間違いなので、あなたもぜひ意識してみてほしいです。
Aさんのコピーが「うさん臭く、中身がない」ように感じたのは、この間違いがあったからです。
具体的には、
- 驚愕の!
- 〇〇史上初!(〇〇には地名が入ります)
というフレーズが入っていました。
こういう言葉って、よくよく読んでみると「何がスゴイのかよく分からないし、何を伝えたいのかよく分からないと」いうことがほとんどです。
ある程度そのマーケットを知っている人が読めば「まぁ、言いたいことはわかるけど…」となるけれども、知らない人が見れば、分かりづらくてうさん臭い。
「本当にそんな間違い多いか?」と思う人は、試しに近所のチラシを何個か読んでみて欲しい。凄く良さそうにアピールしているけど、ちゃんと読んでみると、結局なんだかよく分からない…なんてことがあったりします。
この手のチラシは凄く感情を刺激するけれど、『買うべき理由』や『買ったらどうなるのか?』が全くはっきりしない…なんてことがよくあります。
何を伝えたいのか?が大事
見込客に伝える必要のある情報をキチンと整理して、把握しましょう。ここで気をつけたいのは、「あなたが伝えたい情報ではない」ということ。「あなたが伝えたい情報」はほとんどの場合「あなたが言いたいこと」であることが多いです。
でもそれは見込客にとっては必要ない情報かもしれません。
なので、言いたいことばかり言ってしまうのはNGです。また、いいように見せようとすると、どうしてもうさん臭い表現をしてしまいます。
見込客に伝える必要のある情報をキチンと整理し、把握してから、その情報をちゃんと相手に伝わる形で伝えるようにしましょう。
「自己中心的なうさん臭いコピー」よりも「地味だけどシンプルなコピー」の方が反応が高いなんてこともあります。
「どう伝えるか?」を意識しすぎないようにしましょう。大事なのは「何を伝えるか?」を考えることです。
うさん臭い原因=情報不足
「何を伝えるか?」を決めるためには、徹底的なリサーチが必要になります。だから、調べることを怠けてしまうと、結果的にうさん臭いコピーが出来上がります。
- このチラシうさん臭いな〜
- このLP、ダラダラ長いだけでなんか嫌だなぁ〜
と感じるコピーがあったら、「何を伝えるか?」がはっきりしていない、リサーチ不足のコピーである可能性が高いです。
このよくある間違い、あなたは大丈夫でしたか?
ぜひあなたも、一度自分のコピーを見直してみてくださいね。