もっと早く書けるようになりたい!!コピーライターとして活動していれば、きっと一度は考えたことがあると思います。
僕もコピーライターを始めた頃は、2000〜3000文字のブログ記事を書くのに3日以上かかっていました。しかも、3日以上かけて書いたのに文章のクオリティはかなり低くかったです。
「こんなんじゃ、ライターとして稼げるようならないな・・・」とかなり焦ったりしましたね。
ここではブログやメルマガを書くスピードを上げるために、僕の経験が実際にやってきたこと、そして今もやっていることを紹介します。
早く書くことができて、なおかつ、記事のクオリティも高めることができるようになる方法です。ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
早く書くコツは、ライティングを3工程に分解すること
ライティングのスピードを早くするためのコツは、ライティングを3つに分解することです。分解すると次の3つの作業に分けることができます。
- 【工程1】リサーチ
- 【工程2】本文の作成
- 【工程3】推敲(修正)
それぞれ、「どんなことをするのか?」解説していきますね。
【工程1】リサーチ
ブログやメルマガを書くスピードを早くするためには、実はリサーチが1番重要です。
「早く書けない!」と悩む人の多くは、【2】本文作成から取り組んでいることがほとんど。でも、どんなコピーライターでもリサーチができていないと文章は書けません。
もしコピーライターに天才と呼べる人がいるなら、その人はリサーチゼロの状態から、あらゆる文章を書き上げることができる人だと思います。
じゃあ、ここで言うリサーチとはなんなのか?
それは文章を書くためのネタ集めです。材料・素材と言われることもあります。ブログやメルマガを書くためのネタを大量にストックしておくこと。これがライティングスピードを上げる最大のコツです。
少し別の言い方をすれば、自分の知っていること(知識)を増やすこともネタを増やすことになります。つまり、知ってること・人に教えることができることを増やすということです。
天才マンガ家で知られる手塚治虫ですら、こんな言葉を残しています。
インプットがないのに、
アウトプットは出来ません。
手塚治虫
ネタを見つける場所とストックする方法
- インターネット
- 書籍
- 動画
- 商材
- 日常
まずはこうしたところからネタを集める習慣をつけるようにしましょう。「あ、これ使えるな」と感じたネタを常にストックしておくことで、ブログ・メルマガを書くための材料が増えていきます。
インターネット上で見つけたネタの保存先としてオススメなのが、Evernote(エバーノート)です。最初は無料アカウントで十分なので、ネット上で見つけたネタはエバーノートにどんどん放り込んでいきましょう。
インターネット以外で見つけたネタも、スマホを使えばEvernoteにメモるすことができます。
見つけたネタは全部Evernote上で管理するようにしておけば、いざ使いたいときにとても便利なのでとてもオススメです。
【工程2】本文の作成
リサーチでためておいたネタを使って、本文を書いていきます。
本文を書く作業も2つに分割すると、早く書くことができるようになります。
- ①本文の構成を考える
- ②構成に沿って文章を書く
①本文の構成を考える
ブログ記事なら、目次を考えること。メルマガなら、文章の流れを考えることだと思ってください。
文章の構成を簡単に考えるコツ
文章の構成がよくわからないうちは、テンプレートを使いましょう。
ブログ記事ならPREP
- Point(結論)|1番伝えたいこと伝える
- Reason(理由)|結論を書いた理由を伝える
- Example(事例、具体例)|理由の証拠となる事例を示す
- Point(結論を繰り返す)|再び結論を伝える
メルマガならPASONA
- Problem(問題)|問題点を明確化する
- Agitation(扇動)|問題点をあおりたてる
- Solution(解決策)|解決策を示す
- Narrow down(絞込)|限定性の説明
- Action(行動)|行動させる
この2つの有名なテンプレートが使いやすいと思います。
②構成に沿って文章を書く
リサーチで集めたネタを構成に当てはめながら、文章を書いていきます。パズルを組み立てるようなイメージです。
早く書くためには、一気に書くことが大事!
- 誰に何を伝えたいのか?
- そのために、どのネタを使うのか?
- どんな順番(構成)で文章を書くのか?
ここを明確にした上で、一気に文章を書き上げるようにしましょう。そうすることで、早く書き上げることができます。
誤字、脱字や言い回しなどの編集は、一度書ききった後に実践するようにしましょう。
【工程3】推敲(修正)
推敲(すいこう)とは、文章を修正・ブラッシュアップすることを意味します。
「文章を書いた後、字句を良くするために何回も読んで練り直すこと」を「推敲」という。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%A8%E6%95%B2
ネタと構成を使って、一気に書き上げた文章を見直して、記事を完成させましょう。
推敲のポイント
- 文章の流れ
- 繋ぎ方
- 語尾
- 言い回し
- 改行
この辺を意識して自分の書いた文章を見直します。
自分の文章を自分で添削するイメージです。
もう1つ大事なポイントは『声に出して読んでみること(音読)』です。ボソボソでもいいから、声に出して読んでみると、「あれ、ここ変だな」という部分を見るけることができます。
音読の大切さについて、谷崎潤一郎は著書「文章読本」の中で、次のように表現しています。
文章を綴る場合に、まずその文句を実際に声に出して暗誦し、それがすらすらと云えるかどうかを試してみることが必要でありまして、もしすらすらと云えないようなら、読者の頭に這入りにくい悪文であると極めてしまっても、間違いはありません。
出典元:文章読本 著者:谷崎潤一郎
もしコピーの質を上げたいなら、しっかり音読チェックもするようにしましょう。
マインドセット習得も早く書くためのコツ
ライティングを早くするためには、マインドセットも重要な要素です。(マインドセット=考え方だと思ってください。)
文章を書くときは、次に紹介するマインドセットを常に意識してあなたの中にインストールしていってください。
*マインドセットは何度も何度も繰り返し反復することで、自分のものになっていきます。なので、いきなり実践できなくても大丈夫です。焦らず、少しずつ実践してみてください。
マインドセット①上手な文章を書こうとしない
うまい文章・上手な文章を書こうとすればするほど、文章が書けなくなります。なのでうまい文章を書こうとしなくて大丈夫です。誰だって最初は下手くそです。そして、何回も書いていればそれなりに書けるようになります。
それに文章が上手だからといって、みんなに読んでもらえるわけではありません。
「10万pv・100万pvを集めるブログの文章が完璧に上手な文章なのか?」と言われたら違いますよね。
文章には、その人の色みたいなものがあると思います。僕が書けば僕っぽい文章になるし、あなたが書けばあなたっぽい文章になる。
僕の文章が読みやすいと言ってくれる人がいれば、あなたの文章が読みやすいと言ってくれる人がいる。
なので、まずは気にせずどんどん書いてみましょう。うまく書こうとする気持ちなんて、持っているだけ無駄です。
マインドセット②「100点」より「10点」を意識する
コピーライターとして初心者のうちは、とにかく書き慣れることが大事。WEBコピーライターなら、パソコンの前に座ってタイピングする習慣をつけることが大事なんです。
だから「100点」の文章を書こうとしないことが大事です。完璧主義を捨てて「10点」の文章でもいいから書いてみること。書く習慣を作ること。
まずは書き慣れることを優先に考えていけば、ライティングのスピードは自然と上がっていきます。
「100点」のブログ、メルマガなんて書かなくていいので、まずは「10点」でもいいから記事をたくさん書いてみましょう。
早く書けない真の理由&2つの対処法
多くのコピーライターが文章を早く書けない真の理由は、パソコンに向かうことができないからです。
「やりとげる力」という書籍の中で、著者のスティーブン・プレスフィールドはこんな言葉を残しています。(※金持ち父さん、貧乏父さんで有名なロバート・キヨサキさんも推薦している本なので、ぜひ読んでみてください。)
作家がしっていて、作家志望者が知らない事実がひとつある。こういうことだ。大変なのは、書くことそのものではない。書くために机の前に座ることが大変なのだ。
出典元:やりとげる力 著者:スティーブン・プレスフィールド
この言葉は、まさに僕たちコピーライターにもドンピシャに当てはまります。
- STEP.1早く書けないのではなくて、パソコンの前に座れない。
- STEP.2座ってもタイピングを始めることができない。
- STEP.3ネットサーフィンしてしまう。
- STEP.4だから、結果として書くことに時間がかかってしまう。
この悪循環があることを知っているのと、知らないのでは大きな差が生まれます。知っていれば対処できるけれど、知らなければ、ずっとスキル面の解決策を追い求めてしまうからです。
「ライティングのスピードを上げるためには、早く書けるようになるスキル習得が必要だ!」
そんなふうに考える人が多いけれど、実は早く書けない理由は、ライティングのスキルとかテクニックとか、そんなことではないことを知って欲しいと思います。
事実、スキル的には早く書ける。でもパソコンの前に座れないことが原因で、1記事の作成に3日、4日と時間を使ってしまう人は多いと思います。
もしあなたもそのような悩みを抱えているなら、次に紹介する2つの対処法を実践してみてください。
【対処法1】モチベーションを正しく理解する
- 書くモチベーションが上がらない。
- 作業するモチベーションは上がらない。
そんな時があると思います。僕もしょっちゅうあります(笑
こんな時、「モチベーションがあがってから書こう」と考えると完全に手が止まりますよね。そして残念なことにモチベーションが上がってくることは、ほとんどありません。
だから、普段からモチベーションに頼らないようにすることが大事。モチベーションが上がらないからこそ、書いてみる。タイピングしてみて欲しいです。
適当にタイピングしているうちに、徐々にやる気が湧いてきたりします。
「モチベーションが上がらないからこそ、書いてみる」という姿勢を意識してみてください。
人間の意志の力はとっても弱いらしいです。だから、「書こう!」という意志の力に頼ってはダメ。「書く」という行為を生活の一部にすること、つまり、習慣にすることを意識してみてください。
僕の場合、午前中は基本的に書く作業の時間です。朝起きてから、昼の12時までは書く作業しかしません。
あなたにとって最適な「書く作業」をする時間をぜひ見つけてください。
【対処法2】環境を整える
環境を整えるとは、自分がライティング作業に集中できる状況・状態を意識的に作ることです。
「パソコンの前に座れない。」この壁を越えるためには、環境を整えることがとても大事です。前述のモチベーションを保つための対処法にもなります。
「自分がどんな状態なら集中できるか?」それをぜひ見つけるために、いろいろと試してみてほしいと思います。僕が意識しているのは、次のようなことです。
- 机はキレイにする(自宅で作業する場合)
- 集中できる場所・カフェに行く(図書館・スタバとか)
- 自宅にすぐ帰れない場所を選ぶ(徒歩20〜30分ぐらいの場所)
- 携帯(スマホ)はサイレント。視界の外に置く。(カバンにしまう)
- 体調を整える(書く作業の時は、ちょい空腹がベスト)
- イヤホンで集中できる音声を聞く(ホワイトノイズがおすすめ)
- パソコン上のメール・チャットなどは全部閉じる
- Focus Booster(フォーカスブースター)を使う
MEMO
Focus Booster(フォーカスースター)は無料で使えるカウントダウンタイマーです。とっても便利なのでぜひ使ってみてください。
MAC版ダウンロードはこちら
https://focus-booster.jp.uptodown.com/mac/download
Windows版ダウンロードはこちら
https://focus-booster.jp.uptodown.com/windows/download
さいごに|忘れがちだけど、超大事な1つのスキル
『知らないことは書けない。』だから手が止まるし、早く書くことができません。
ライティングのスピードを上げたいなら、普段からネタをストックする癖をつけること。これが何よりも大事です。自分にとってのネタ元を見つけておくことが大事と言っても良いですね。
もしネタのリサーチなしで書けたとしても、内容がペラペラのどこにでもあるような文章である可能性が高いです。
ネタをリサーチしてストックしておくことは、コピーライターとしての成長にも大きなプラスになります。ぜひ今日からあなたの習慣に、ネタストックの時間を作ることから始めてください。
ps.
ブログやメルマガを早く書くためには、タイピングスキル(スピード+正確性)も超大事です。忘れがちだけど見逃すことができない重要なスキルなので、しっかり練習しておきましょう。