成功できる起業家と成功できない起業家がいます。この2人の起業家の違いを生み出す原因の1つが『PDCAを実践できているかどうか』です。
あなたが望む成果を長期的に安定して出し続けるために、PDCAは欠かせないスキルです。
ここでは、あなたが個人起業家として成功し続けるために必要なPDCAサイクル実践方法をお伝えしていきます。
もくじ
PDCAサイクルとは?
PDACサイクルの『PDCA』は以下4つの英単語の頭文字をとったものです。
- P(Plan):計画
- D(Do):行動
- C(Check):検証
- A(Action):改善
PDCAサイクルは、自分の行動やそれに伴う成果を管理するための仕事術として、個人起業家を含め、ビジネスの様々なシーンで使われている手法です。
覚えておこう!
PDCAサイクルは、「自己管理」「ビジネス戦略の管理」に有効な手法
PDCAサイクルの特徴
PDCAサイクルはその名の通り、「P→D→C→A」という流れが1サイクルです。
この1サイクルは「P→D→C→A」の「A」で終わりと考えるのではなく、再び「P」に戻って、再び「P→D→C→A」の流れを繰り返すことから、PDCAサイクルと呼ばれています。
「P→D→C→A」の流れを繰り返していくこと、永続的に自分の活動を管理していける優れた手法だと言えます。
特徴のまとめ
「P→D→C→A」は永続的に続く。P→D→C→A→P→D→C→A→P→D→C→A…
PDCAが必要な2つの理由
理由1.ビジネスで望む成果を出し続けるめ
自分の活動が、望んだ成果につながっているのかどうか?
それを正確に検証するために、PDCAサイクルが重要です。
ビジネスでは「過程」よりも「結果」が大事。どんなに頑張っても、成果がついてこなければ、そもそもビジネスを続けることができないですよね。
慣れないうちはシンドイ部分もありますが、自分の行動や結果と向きあっていきましょう。
理由2.10年、20年先も活躍し続けるため
あなたが起業家として活動し、大きな成功を手に入れたとします。でもそれが、一時的なことだったら嫌じゃありませんか?
起業1年目だけ、大成功!でも2年目からは、苦しい状況に…
これではいわゆる「一発屋」ですよね。
起業したのであれば、 長期的に安定して稼ぎ続けることが大事。そのために、PDCAサイクルが有効です。
自分の活動をPCDAサイクルを使って、しっかり確認しながら、ビジネスを成長・安定させていきましょう。PDCAサイクルは、長期的な成長・成功を手にするために欠かせない仕事術です。
起業家にとってのPDCAサイクル実践方法
PDCAを実践していくためには、まず個人起業家としてのWEBマーケティングの全体像を理解することが大事です。下のイメージ図をしっかり頭に入れておきましょう。
用語解説
■FE(フロントエンド商品)
新規客を獲得するための商品のこと。
一般的に、安価な商品が多い。
■BE(バックエンド商品)
販売することで利益になる商品のこと。
フロントエンドとは違い、高価格であることが多い。
売上獲得までの全体像を理解しておくことで、「自分が今、どこをどんなふうに改善していけば良いのか?」ということを把握できるようになっていきます。
そして「自分が課題となっている部分に対してPDCAのサイクルを実践していく」という流れです。
【Plan】計画を考えよう
PDCAの「P」は、計画を立てることです。
ここでいう「計画」とは、「自分の目標」と「現在の自分」の差を埋めるための施策を考えることだと認識してください。
「〇〇になったらイイな〜?」ぐらいの軽い気持ちで行動していたら、それは計画的とは言えないですよね。曖昧な考え方のままでは、目標の実現もかなり難しいです。
Plan(計画)とは?
目標を実現するためには、自分は今何をすればいいのか?(問題点は何か?)
課題を見つけて、その課題をクリアにするために、具体的な行動の道筋を考えていくこと。
<プチ解説>問題と課題の違い
・問題:現実と理想の間のギャップ
・課題:問題を解決するために取り組む行動
計画を考える5つのポイント
具体的な行動の道筋を考えていくときは、次の5つのポイントを意識しておきましょう。
- 実現したい目標を明確(具体的)にしてから計画を練る
- 目標の達成度を数字で計測できるようにしておく
- 計画は完璧である必要はない
- まずは考えてみることが大事
- 計画は必要に応じて修正していく
【Do】ガンガン実践しよう
PDCAの「D」は、計画した内容を実際に行動に移すことです。
どんなビジネスでも実践しなければ、成功はできません。なので、計画した内容を積極的に実践に移していきましょう。
Do(実行)とは?
「P」の段階で計画した内容を、積極的に実践していくこと。
計画を実践するときの3つの心得
- 100%計画通りにいは行かない
- 想定外のことは常に起こる
- 行動できないときは、計画を見直す(特に「目標設定」を見直す)
【Check】実践内容を振り返る
PDCAの「C」は、「計画した内容(P)」を「実践段階(D)」でどのぐらい実行できたのか検証します。
「どうすれば目標達成に近づくのか?」という視点を持って、現状分析をしていきます。
Check(検証)とは?
「D」の段階で実践した結果を見て、「なぜ結果がでたのか?・でなかったのか?」「 どこを改善すれば目標達成できるのか?」ということを分析・仮説立てしていくこと。
検証で意識すべき4つのポイント
- 正しく現状を認識しよう
- 客観的な視点から、事実を整理しよう
- 人からの意見をもらおう
- 具体的な数字を使って結果を分析しよう
【Action】改善案を実践しよう
PDCAの「A」は、「C」の検証結果を踏まえて課題を設定し、実際に行動に移していくことです。
Action(改善)とは?
目標を達成するために、実践するべき行動の内容(やり方・方法)を変更すること。
実践で大事な4つのポイント
- いきなり大きな方向転換をしないこと
- 「〇〇をやめる」という改善案を考えてみる
- 「〇〇を減らす」という改善案を考えてみる
- 「〇〇を変える」という改善案を考えてみる
比較!成功する起業家と成功できない起業家のPDCA
成功する起業家と成功できない起業家の間には、PDCAの実践においてどんな違いがあるのか?
簡単に比較してみたので、ぜひ参考にしてくださいね。
成功できる起業家 | 成功できない起業家 | |
P(計画) | 計画が具体的で明確 | そもそも計画がない。かなり曖昧 |
D(実践) | ・ひたすら実践する ・失敗を恐れない | ・実践しない。考えるだけ止まる ・1回の実践で、成果を出そうとする |
C(検証) | 数字を出して具体的に検証する | 検証に対して苦手意識がある |
A(改善) | 改善案を実践するまでのスピードが早い | 改善案を作っても実践しない |
考え方 | PDCAサイクルの「量」を大切にする | PDCAサイクルの「質」を大切にする |
さいごに
起業家として本当に大事なことは、5年・10年・20年と長期的に安定して、活躍し続けることです。
いっときの成功に大きな価値はありません。
例えば、「月収100万円達成しました!」「年収3000万円達成しました!」と言っても、それが一時的なら意味がないです。
PDCAを実践し続けるということは、常に時代の変化に合わせて、ビジネスを進化させていくことだと思ってください。
ビジネスで最も大事な「あなたのお客様」が喜んでくれるビジネスをするためにも、PDCAの実践がとても重要です。
もしあなたが、いっとき成功ではなく、5年・10年・20年先も稼ぎ続けることができる
起業家になりたいのであれば、PDCAを実践してみてくださいね。