文章で人を動かす。これを実現したくてあなたはコピーライティングを勉強していると思います。でも実際にはうまくいかない事がよくありませんか?
「文章で人を動かす」といっても、心理学や脳科学をちょっとかじっただけでは、なかなか成果がでないことも多いです。
けれども1つ、最強と言われる文章のフレームワークがあります。それが「4つの学習タイプ」。これは、人を行動させるために最も重要なフレームワークです。
4 つの学習タイプを理解してコピーを書くことができれば、どんなに疑い深い人でも、あなたの主張を信頼して、行動するようになります。
あなたがビジネスを続ける限り、学び続ける価値があるフレームワークを理解し、実際に使ってみてください。
もくじ
4つの学習タイプとは?
アメリカの教育論者、デイビッド・コルブが提唱した4つの異なる学習タイプです。コミュニケーションのスタイルとも考えることができます。
1.「なぜ」タイプ
2.「なに」タイプ
3.「どうやって」タイプ
4.「今すぐ」タイプ
4つの学習タイプを使うことで、あらゆるタイプの人にメッセージを届けることができます。その結果、あなたが伝えたいメッセージが伝わり、人を動かす文章が書けるようになります。
あなた自身、どのタイプなのか?
それを確かめながら4つのタイプを確認してみてください。
1.「なぜ」タイプ:理由が欲しい人
「なぜ?」という理由が解らないと行動しないのが「なぜ」タイプです。
「なぜこれを学ぶ必要があるのか?」というモチベーションに訴えることが必要と言われている人たちです。
・なぜそれをしないといけないのか?
・それを学ぶことでどんなメリットがあるのか?
・逆にやらないとどんなデメリットがあるのか?
ポイントは2つ(どちらか1つでもOK)。
『読者が得られる結果メリット(得たい欲)』をできるだけ具体的に書くこと。
『読者が直面するデメリット(避けたい欲)』をできるだけ具体的に書くこと。
例えばこんな感じ。(恋愛商材を売ってた場合)
「このテクニックを使って異性を口説くと、驚くほど簡単にあなたに好意をよせてくれるようになります。
「先日は楽しかったです!」
「もう一度会いたいです!」
「今月ならいつ会えますか?」
こんな感じの返信がその日のうちにあなたのLINEに届きますよ。
ちなみにダメな例。
このテクニックを使うと、異性にモテるようになります。すぐに彼氏・彼女ができます。毎日がハッピーになります。
2.「なに」タイプ:データや事実が欲しい人
『科学的データ」「歴史的な根拠」「証明できる事実」、こうしたものがないと行動できないのが「なぜ」タイプです。
「自分は何を学ぼうとしているのか?」それが理解できないと動けない人達です。
このタイプが行動するためには、理論・証拠・データ・体系図・仕組みの概要、などを伝えてあげる必要があります。
あなたの主張を少し抽象的に、1つ俯瞰(ふかん)した視点から伝えてあげるイメージです。
・主張を証明する事実は何か?
・歴史的に根拠があるのか?
・どんな全体像なのか?
これが理解できない限りは行動できない人たちです。
読書好きは「なに」タイプが多いと言われています。
例文はこんな感じ。
気になる異性を夢中にできる理由は 『4つの学習タイプに沿ったコミュニケーション』にあります。
これは1970年代にアメリカの教育論者が人間には「4つの学習タイプ」があることを発見しました。実はこれが人を動かすための『最強のフレームワーク』だと言われています。
僕自身もこの4つの学習タイプを意識して会話するようになってから、突然、相手からLINEの交換をお願いされたり、その日のうちに返信が来るようになりました。
これまではLINE交換しても2〜3日後には既読スルーされていたのに、今ではすぐに返事がきます。正直、ビックリするぐらい早いです(笑)。
おかげさまで理想の相手を見つけることができ、先月で交際1年を迎えることができました。
3.「どうやって」タイプ:具体的な行動プランが欲しい人
実践するための具体的な方法が解らないと行動できないタイプが、「どうやって」タイプです。
ステップ・バイ・ステップで実践の方法を伝えてあげることが重要なポイントになります。
・最初に〇〇してください
・次に〇〇をしてくださいね
・最後は〇〇すればOKです
・ステップ1、ステップ2、ステップ3の形式でもOK
あなたが伝えたいスキルやノウハウを「ステップ・バイ・ステップ」の形に変換してメッセージを届けてあげましょう。
例文はこんな感じ。
『気になる異性を出会ったその日にあなたの虜にする3ステップ』
ステップ1: 相手のタイプがわかる魔法の質問をする
ステップ2: 相手のタイプが気持ちよく話しだす質問を使う(テンプレート付き)
ステップ3: 秘密の共感テクニックで相手の心の扉を全開にする
4.「今すぐ」タイプ:今すぐできることが知りたい人
理由や背景はどうでも良いから、とりあえず行動してみる人が「今すぐ」タイプです。
人から聞いたらとりあえず行動してみる。とりあえず動いてみてダメなら次の事をやる。そんな感じですぐに実践する人達です。
このタイプを行動させるためには、具体的な課題・ワーク・エクササイズを提供してあげることが重要です。
・まずはこのワークを実践してください。
・このエクササイズを1日1回、実践してください。
例文はこんな感じ。
それでは、今日からこのコミュニケーションテクニックを使って異性と会話をしてください。
4つの学習タイプ「習得エクササイズ」
4つの学習タイプを意識したコピー作成の練習方法を紹介します。ブログ・メルマガ・ランディングページ・レポートなどを書いたりする時に、必ず4つの要素をいれていきましょう。
Step1.
「読者にとらせたい行動はどんなものか?」を考えましょう
Step2.
読者が行動をする必要があるのは「なぜ」か?(最低でも5つ書き出す)
Step3.
読者が行動を起こすための 「なに」の要素は?(最低でも5つ書き出す)
Step4.
読者は「どうやって」実行する?(ステップ・バイ・ステップで書き出す)
Step5.
読者が「今すぐ」行動できることは?(最低でも3つ書き出す)
Step6.
Step1〜Step5をまとめて文章を作成する。
普段の会話の中でも使うことができるので、ぜひ積極的に使ってみてください。
さいごに
あなたは4つのタイプのうち、どの要素を強く持っていましたか?
一般的に「なぜ」「なに」のタイプが最も多いというデータがあります。それぞれ30%以上を占めるそうです。
とはいえ本当に大切なことは、相手のタイプを見極めることでなく、人それぞれタイプが違うという事実を理解することです。
人はどうしても自分の価値観の中で物事を判断してしまいます。だから、自分が正しいと思って、自分の言いたいことだけ言ってしまう。
でも、それでは人は行動できません。
だからまずは相手(見込み客)のことを理解してあげましょう。そのうえで4つのタイプを意識してコピーを書いてみる。
最初から完璧を求めなくて大丈夫。少しずつ、練習する中で4つのタイプを意識してかけるようになっていきましょう。