ダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)を実践していく上で欠かすことができないのが、フロントエンド商品(FE)とバックエンド商品(BE)です。
なぜフロントエンド商品(FE)とバックエンド商品(BE)への理解が、欠かすことができないのか?
その理由とFE・BEについて基本からお伝えします。
もくじ
フロントエンド(FE)とバックエンド(BE)が重要な理由
理由を簡単に言ってしまえば、利益を安定して獲得し続けるためです。逆を言えば、この仕組みがないと、安定した利益を上げることが難しくなります。
フロントエンド、バックエンドは、どんな業種・業界でも導入できるもの。ぜひあなたも実践することを強くオススメします。
フロントエンド(FE)とバックエンド(BE)について理解を深めるためには、個人起業家のWEBマーケティングの全体像もしっかり理解しておきましょう。
フロントエンド商品(FE)とは?
フロントエンド商品(FE)の目的は『集客(お金を払ってくれる顧客を集める)』ことです。
見込み客(あなたの顧客になる可能性のある人)を集めて、その人たちが初めて購入してくれるあなた商品。見込み客が初めて体験するあなたの商品・サービスです。
フロントエンド商品(FE)の購入を通して、あなたの商品やあなたの会社、もしくはあなた自身を信頼してもらい、顧客になってもらうことが最大の目的になります。
なので、一般的な商売の感覚とは違って、フロントエンド商品(FE)では利益を出すことは目的とはしていません。
フロントエンド商品(FE)の特徴
- 見込み客に買ってもらう
- 低価格・安い
- 売るのが難しい
- ライバル(競合)が多い
- 広告費がかかる
関係性が全く築けていない見込み客に商品を売るのは、単純に難しいですよね。そして、ライバル(競合)も当然、見込み客が欲しいです。そのため競争は激しくなります。
広告費がかかる理由は、あなたやあなたの商品・サービスを知らない見込み客に買ってもらうために、まずは知ってもらう必要があるからです。まず知ってもらうためには、ある程度広告費をかけて、アピールしていかないといけません。
バックエンド商品(BE)とは?
バックエンド商品(BE)の目的は『利益を出すこと』です
バックエンド商品(BE)はフロントエンド商品(FE)の購入を通じて、顧客になってくれた人たちに、利益目的の商品を購入してもらい、利益を出すことが目的になります。
バックエンド商品(BE)の特徴
- 顧客に買ってもらう
- 高価格(利益の出る価格)
- FEよりも売るのが簡単
FEとBEの『売り方』
ここまで簡単にフロントエンド商品(FE)とバックエンド商品(BE)の違いをお伝えしましたが、フロントエンド(FE)とバックエンド(BE)では商品の性質や対象がずいぶん違いますよね。
FEとBEでは、その商品の『売り方』も違ってくるわけです。
FEとBE『売り方』の違い
フロントエンドとバックエンドは売る相手に違いがあります。ここがまずは、大きなポイントです。
- フロントエンドは『見込み客』
- バックエンドは『顧客』
バックエンド商品について
バックエンド商品を売る相手は『顧客』ですよね。
『顧客』ということは、あなたのことを知っている状態です。
一度、顧客化してくれたお客さんは、あなたのバックエンド商品を「買うか」「買わないか」悩んだ時に『他のライバル商品と比べる』ということをしません。
なぜなら、これまでに、あなたの商品を買って、あなたの商品を使って、あなたの商品の良さを知っているからです。
あなたも経験があると思いますが、自分の好きなお店やブランドが、『新作できましたよ〜』といった感じで、売り込みをしてきても、別に嫌じゃないですよね。
そして、その新作をわざわざ、他の商品と徹底比較することもないと思います。
その新作が気に入れば買うし、気に入らなければ買わない。
単純にそれだけだと思います。
新作を売り込まれたからと言って、そのお店やブランドのことが急に嫌いになるなんてことは、まずありえませんよね。
つまり、バックエンド商品というのは商品の『価値』を売っていることになります。
『価値』で勝負しているので、ライバル(競合)と競争する必要性が低く、何回売り込んでも大丈夫です。
何回か売り込んだからといって、顧客との関係性が悪くなることはありません。
もちろん売り込む頻度や方法によっては例外もあります。
バックエンド商品は、ある程度、守られた環境でお客さんに販売することができるといえます。
フロントエンド商品について
フロントエンド商品を売る相手は『見込み客』でしたよね。
『見込み客』ということは、あなたのことを知らない状態です。
あなたのことを全く知らないお客さんは、あなたのフロントエンド商品を「買うか」「買わないか」悩んだ時に『他のライバル商品と比べる』ということを徹底的にします。
なぜなら、あなたの商品も、あなた自身や会社のことも全く知らないし、何よりも信用していないからです。
今の時代、買うかどうか悩んだ時は、まずはスマホで類似商品を検索して、値段を比較しちゃいますよね。そして、ついでに販売者や会社も軽くチェックしたりします。
バックエンドとの大きな違い。それは…
フロントエンドは1回売ることに失敗したら、もうそこで、その見込み客とは関係を築くことが難しくなります。
基本的にはそれっきりです。そこで関係性は終わりです。
フロントエンドは、非常に多くのライバル商品との競争に、勝たないといけないのです。
フロントエンドの売り方
あなたのフロントエンド商品が、ライバル(競合)に勝つためのポイントは1つです。
それは、フロントエンド商品の『価格』です。
フロントエンド商品は価格をコントロールすることで売ります。
なぜ、フロントエンドは価格で売るのか?
市場で常にライバル(競合)と戦うのはフロントエンド商品です。
言い換えれば、見込み客は、あなたのバックエンド商品が何か?ということまでは知りませんし、わざわざ調べる人も、ほとんどいないでしょう。
見込み客は、あなたのフロントエンド商品とライバル(競合)商品の価格を比較します。
なので、あなたは勝負したい市場の価格を調べて、フロントエンドの価格を決める必要があります。ライバル(競合)よりも、あなたの商品の価格の方が魅力的なら、見込み客はあなたの商品を選んでくれます。
軽くまとめると…
・フロントエンドは『価格』で売る。
・バックエンドは『価値』を売る。
あなたの見込み客が最初にフロントエンドを買った動機は、『価格が安いから』でもいいです。
まずは、そこであなたの商品を知ってもらって、好きになってもらって、顧客になってもらうことが、フロントエンドを販売する目的だからです。
最初はフロントエンドを『価格が安いから』といって購入してくれた人も、顧客になった時は、バックエンドに対して『価値』を感じて購入してくれます。
「フロントエンド商品は安い価格でいい」と言うと、「安売りはダメだ!」と反論されるかもしれません。でもそう感じるのは、フロントエンド商品だけでライバル(競合)と勝負しようとしているからです。
バックエンド商品を用意せずに、フロントエンド商品だけを売り続けようとすれば、確かに安い価格では利益を出せません。
また、常に何人もの見込み客を獲得する必要もあり、次から次へと、新規のお客さんを求める状態になってしまいます。
でも、それでは、長期的に安定した売上を出すのは難しいですよね。
逆に、フロントエンドの後にバックエンドを用意して、仕組みを作った方が、明らかに利益を出しやすと思いませんか?
だから、一番初めにお伝えしたように、フロントエンド商品とバックエンド商品があると、ライバルとの競争に強くなれるのです。
フロントエンドとバックエンドの仕組みが、「ある」のと「ない」のでは、ビジネスが全然違うものになってくるのです。
さいごに
□ フロントエンド商品の目的とは?
□ バックエンド商品の目的とは?
□ FEとBEどっちが激しい競争にさらされているか?
□ フロントエンドを価格で売る理由は?
□ なぜ、バックエンドは何度も売り込みOKなのか?
フロントエンド商品(FE)とバックエンド商品(BE)は、ダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)を実践する上で、とても重要な要素になるので、ぜひ基本を理解しておいてくださいね。