メルマガ配信をしている人なら、必ず気になってしまう数字があります。それがメルマガ開封率です。
メルマガ開封率とは、その名の通り、送信したメールが開かれた割合を表すもの。例えば、100通メルマガを配信して、20通が開封されたなら、開封率は20%になります。
「どのぐらいの読者がメールを見てくれているのか?(開いてくれたのか?)」
その指標になるのがメルマガ開封率ということです。
もしあなたが自分のビジネスを始めていくなら、メルマガは必ず発行して欲しいと思います。しかし、メルマガ開封率には囚われて欲しくないとも思っています。
ここではメルマガ開封率を判断するポイント。そして、そこから読み解くことができるコピーライティングの本質についてお伝えします。
もくじ
メルマガ開封率を左右する『タイトル(件名)』
メルマガ開封率の数字に関わるのは、メルマガのタイトル(件名)です。メルマガの対ちるに書かれているコピー次第で、メルマガを開いてもらえるかどうかが決まるということです。
Yahoo!のトップページなんかをイメージしてもらうと、わかりやすいと思います。Yahoo!に掲載されているトップニュースのタイトルは、まさにメルマガタイトルと同じ役割です。
「なんだこれ」「これは気になる」「これは知りたい」など。思わず読んでしまいたくなるタイトルを見ると、ついついクリックして記事を開いてしまいますよね。
メルマガタイトルもこれと全く一緒。あなたの読者がメルマガを開いてしまう・開きたくなりタイトルにしてあげることが非常に重要なポイントになります。
メルマガタイトルとコピーライティング
「魅力的なメルマガタイトルを書こう!」「読者の興味を引きつけるタイトルにしよう!」こうしたメッセージを一度は見たことがあると思います。
タイトルを興味性のあるものにして、クリックしてもらう。それは確かにとても重要なことです。そして、興味性のあるタイトルを作るために、いわゆるコピーライティングのテクニックがたくさん存在しています。
- タイトルには数字を入れよう
- 「〇〇の方法、〇〇の秘訣」などの表現を使う
- 「限定」「緊急」などの単語を入れよう
などなど。きっとあなたも1度ぐらいは聞いたことがあるかと思います。
確かにコピーライティングのテクニックを利用して、メルマガタイトルを作成することが重要なことです。しかし、その考え方だけだと本質を見失ってしまうことがあります。
あなたにはそんなふうにならないで欲しいと思います。
コピーライティングの本質につながる大切な視点
メルマガ開封率をあげたくて、コピーライティングのテクニックを勉強する・実践する・スキルを磨く。そのこと自体は否定しません。そうしたトライ&エラーの経験も、大切だと思います。
しかし、本当に大事なことはコピーライティングのテクニック習得じゃなくて、読者(見込み客)を理解することです。
もう少し具体的に言えば、「読者の頭の中にある言葉を理解すること」これがとっても重要です。
つまり、、、
読者の興味・関心を引きつける言葉・表現をコピーライティングのテクニックで作り出そうとするのはなく、読者の頭の中にある言葉・表現を見つけて、それらをメルマガタイトルに使う。
この視点(考え方)がコピーライティングの本質につながっていきます。
『人』の理解
そもそも、コピーライティングのスタート地点は『人』ですよね。人の悩み・問題・不満などがあるからこそ、コピーライティングのテクニックが成り立っています。そしてそれは、ビジネスという視点で考えてみても全く同じ。
つまり、あなたのビジネスも『人(見込み客や顧客)のことを考えること』がスタート地点になるということ。ここを忘れないで欲しいと思います。
- 見込み客が普段使う言葉は?
- 見込み客が無視できない言葉・表現は?
- 見込み客が思わずビクッと反応する言葉は?
- 見込み客の頭の中にこびり付いているキーワードは?
- 見込み客の心に深く深く刻まれているに表現は?
そんなふうに考えながら、あなたの見込み客や顧客の頭の中にある言葉・表現を理解してあげてください。そして、それを見つけたら、そのままメルマガタイトルに使ってあげる。
たったそれだけのことでも、メルマガタイトルの開封率は変化してきます。もしあなたがメルマガ開封率に悩むなら、見込み客や顧客の悩み・問題をもっと理解することに力を入れてみてください。
ちなみに僕なら、次のような言葉がメルマガタイトルに入っていると、思わず反応すると思います。(多分…)
・Apple
・ディズニー
・スターバックス(スタバ)
・子育ての〇〇
・チョコレート
注意点
メルマガタイトルとメルマガ本文の内容の一貫性が崩れないようには気をつけてください。見込み客の頭の中にある言葉・表現を使うことは大事ですが、それを使うことでタイトルと本文の一貫性が崩れてしまったら意味がありません。
「ただ開かせることが目的」のタイトルばかりをつけていると、読者からの信頼を失う可能性も高いです。
例えば、「世界一のチョコレート」というタイトルのメルマガを送ったとします。でも、メルマガの内容はチョコレートの「チョ」の字もなく、がっつりSEOライティングの話。こんな感じのメールはアウトですよね。
脱“メルマガ開封率”至上主義のすすめ
『メルマガ開封率が低い。数字が悪い。』そう悩む個人起業家は多いです。しかし、僕はいつも次のように感じています。
「何を持って悪いと判断しているのか?」
個人起業家なんて、人それぞれ状況が違いますよね。メルマガリストの数・配信頻度・配信内容など。これらの要素が関連して、初めてメルマガ開封率が存在するようなものです。
だから数字だけ見て「悪い」と判断するのは非常にナンセンス。「開封率はこのぐらいがいいでしょう」なんていう基準はおそらく存在しない。もし存在したとしても、それは10万とか100万という膨大なリスト数と長期にわたるメルマガ運営実績のある一部の人たちだけです。
僕らのような「めざせ!1万リスト」の個人起業家が、開封率至上主義になるのは非常に危険だと思います。なぜなら、どんなに面白いメルマガ・質のいいメルマガを書いても、必ず一定数は読まれなくなっていきますからね。
あなたも経験ありませんか?
「面白い人のメルマガだったけど、気づいたら読まなくなってた。」そんな経験は誰にでもあることですよね。
メルマガ登録から3ヶ月後、半年後、1年後も読み続けてくれる人がいるとしたら、それはかなりコアなあなたのファン。もしくは、あなたのコピーライティングのスキルが神がかっていることだと思います。
基本的には、メルマガリストが増えれば開封率は落ちていきます。
だから「開封率は悪くなるのが当たり前」そんなふうに理解しておいて欲しいです。そして、もしあなたが開封率至上主義の傾向があるなら、そこから抜け出してください。
開封率なんて、状況次第でいくらでも変化しますからね。
開封率アップのテクニックより大事なこと
開封率を上げようと「コピーのテクニック」に走るのではなく、開封率を上げるために「より深く見込み客や顧客の理解に努める」こと。これがひとり起業家として活躍し続けるために欠かせない要素だと思います。
テクニックはあくまでも補足的なもの。あなたが見込み客や顧客のことを真剣に考えていけば、自然と相手に響く言葉・表現を見つけることができます。
もしそれで開封率があなたの納得いかない数字だったとしても、開封してくれている人は、高い可能性で質のいい読者さん達です。
人が一生のうちに関われる人数なんて限られてますよね。だから、大衆に響くような胡散臭いメッセージを放つんじゃなくて、あなたが真剣に付き合っていきたい人たちにメッセージを届ける。
そのほうがビジネスが楽しくなると思いませんか?
ps.
「見込み客・お客様のことを理解すること」当たり前のようで、とても難しいことですよね。でもビジネスを実践してく中で、忘れないようにしておきたいですね。