本を読む。これは起業家として知識・スキルを増やしていくためには非常に重要なことになります。本を読んでいる人の方が間違いなく、知識の厚みも、考察の深さも、人としての魅力も、高いレベルにあると僕自身は考えています。
でも、「じつは読書って苦手」そう感じる人もの多いと思います。もしかしたら、あなたもそうかもしれませんよね。
ここでは読書スキルを高めるためのコツをご紹介しています。読書を楽しみながら、あなたの起業家としてのステータスアップにつなげてください。
もくじ
Step1.テーマを絞り、量を読む
あなたが一人の起業家として読書するということは、おそらく高い可能性で「何かしらの知識を得たい」と考えると思います。
そうした場合、オススメなのが、テーマを絞ること。テーマを絞らないと、結局いつまでたっても知識が身についていかないからです。そうなるとなんとなく知った気になって終わってしまう可能性が高いですよね。
テーマを絞ったら、もう1つ意識することが『量』を読むこと。絞ったテーマに関する本を最低でも10冊以上目を通していく。そうすることで、そのテーマに関する知識を嫌でも深めていくことができる。
「量を読む」というとハードルが高く感じるかもしれませんが、安心してください。1冊をじっくり読むのではなくて、つまみ食いする感覚で読んでみてください。
例えば、一番最初に目次を見て、自分がピンと来たところだけを読む。そうした読書法でも学べることはたくさんあります。気になるということは自分にとって必要なこと。そんなふうに捉えることができますよね。
『テーマを絞って、量を読む』。この方法は、これから起業したい、もしくは、まだ読者するのが苦手という人にこそ、試してみてほしい読書法です。
これから起業したい人や、読者慣れしていない人は、どうしても1冊の本をじっくり時間をかけて読もうとしてしまいますからね。1冊をじっくり読むことが必要なケースもあります。
しかし、起業家としての知識習得を目的にするなら、テーマを絞り、量を読んでください。くれぐれも「1冊の本を読むこと・読み終わること」が目的にならないように気をつけましょう。
最後に1つ。下記の2つの質問の答えを明確にした上で『テーマを絞って、量を読む』という読書方法に取り組んでくださいね。
Q1.あなたはどんな分野の知識を得たいですか?
Q2.その分野の知識を得たい理由を具体的に言えますか?
Step2.良書選び、実践に落とし込む
コツ1『テーマを絞って量を読む』という読書を実践した次の段階がコツ2です。それはあなたが「これはいい!」と感じた良書を1〜3冊程度に絞ること。そして、そこに書いてある知識・内容を実際に使ってみることです。
本の量を読むことは大事ですが、ひたすらがむしゃらに読んでしまうことは避ける必要があります。なぜなら、それをやってしまうとただの「知識が豊富な人」になってしまい、知識以外、何も得ることができないからです。
どれだけ幅広い知識を持っていたとしても、実戦で使うことができなければ何の意味もないですよね。
だからこそ、自分が「この本はいい!」と感じた本を1〜3冊に絞る。そして、その本に書かれている内容を、実際に使ってみてください。あなたのビジネスの中で試してみてください。
そして、実際に試した結果を考察(仮説立て)すること。これがとても重要。
・なぜうまくいったのか?
・なぜうまくいかなかったのか?
2つの側面から、自分の実践したことを振り返ってみてください。この仮説立ての作業があなた自身の知識・スキルに磨きをかけてくれます。
仮説を立てる時のポイントはたった1つ、決めつけないこと。
例えば、本の内容を実践した結果、良かったこと・悪かったことがあった時には次のように考えてみることです。
・うまくいったのは、〇〇だったからかもしれない…
・うまくいかなかったのは、〇〇だったからかもしれない…
「〇〇だったからかもしれない…」この考え方があなたの知識を深めてくれます。反対に「〇〇だったからだ!」と決めつけるのは、思考の成長が止まる考え方です。
下のイメージ図を見て、全体の流れを再確認してみてくださいね。
本を手に取るクセをつけよう
ここでご紹介した読書のコツを身につけるための1つの前提条件を最後にお伝えしておきます。それは、読書の習慣を身につけること。(まぁ、偉そうなこと言っていますが、僕自身、読書の習慣化には結構苦労しました)。
あなたがひとり起業家として「ビジネスをしていく」「人生を歩んでいく」。そう決めたなら、読書の習慣は必ず身につけて欲しいと思います。なぜなら、読書ほど、みじかに存在して、安価で知識を得られる媒体は存在しないからです。
インターネット上にも良いコンテンツはたくさんあります。しかし、それでもやっぱり本(書籍)から得られる情報は大事にして欲しいです。
もしあなたがまだ読書の習慣がないなら、まずは本を手に取るクセをつけることから始めてみてください。
ついついスマホを見そうになったら、本を手に取る。
たったこれだけのことから始めるだけでも、徐々に本に対する苦手意識が薄れていくはずです。
本を読めばたくさんの知識・見解・言葉が、あなたの中にインストールされていきます。そうしてインストールされた情報は、あなたの思考を築き上げてくれる。そして、その思考があなたの行動や言動を作り上げていく。
こうした連鎖を想像してみると、ちょっと面白くないですか?
よくわからない自己啓発セミナーに行くより、よっぽど得るものが多い気がしません?
読書はあなたの可能性を広げてくれる、とっても身近な媒体です。ぜひ今すぐ、ちょっと気になる一冊を手に取ってみてください。